レポート

不動産クラウドファンディング

全国宅地建物取引業協会連合会と全国宅地建物取引業保証協会が毎月発行している「REAL PARTNER (2020年3月号)」の特集が「地域再生の切り札として高まる不動産クラウドファンディングへの期待」でした。

同号には、クラウドファンディングに関する以下の記載があります。クラウドファンディングに馴染みがない方は、どうかご一読ください。

「クラウドファンディング」とは、「不特定多数の人がインターネットを介して特定の組織や人、プロジェクトに対して資金を供与する仕組み」を指している。基本的には、「こういうことをやりたいのだけれどもお金がない」という組織や人が、インターネットを介して自分たちの考え、プロジェクトの趣旨などを広く世に訴え、それに共感した人たちが資金を提供して、事業などを実現するという流れになる。

「不動産クラウドファンディング」は、クラウドファンディングのひとつです。「寄付型クラウドファンディング」、「購買型クラウドファンディング」や「貸付型クラウドファンディング」など他の種類があります。

ただ、ユーザー側にしてみると大した違いはなく、リターンがお礼状か返礼品なのか、あるいは商品なのか、それとも配当金なのかといった違いだけです。これは、クラウドファンディングという仕組みでは、ウェブサイト上の見せ方に大きな違いがないのが理由でしょう。

しかし、運営側にはとても大きな違いがあります。「貸付型クラウドファンディング」の監督官庁は金融庁で、「不動産クラウドファンディング」の監督官庁は国土交通省です。

「不動産クラウドファンディング」は資金調達手段ですが、調達した資金を適正に投資するという、「不動産アセットマネジメント」を行うものだと考えてください。また、不動産管理業とは大きく異なることだとご理解ください。

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